清風園の特徴
昭和62年に千代福祉会3番目の『知的障害者入所更生施設』として開設した清風園は、仙台市青葉区の北西部、『芋沢』地区にあり、南面に田園風景と、小高い森林を背にし、季節の移り変わりが肌で感じられる自然豊かな環境にあります。現在は『障害者支援施設』として施設入所支援と生活介護、短期入所の事業を提供しています。
清風園内には法人事務局が併設され、経営の拠点となっている他、広いグラウンドと体育館があり、地域との交流の場となっております。
例年、『千代福祉会夏祭り』を清風園のグラウンドで開催し、当法人事業所の利用者・家族をはじめ、地域の皆様や後援会の方々、ボランティアなど、約1,200人が集い、この地区の一大イベントとして根付いており、毎年500発の花火は地域の人たちの楽しみでもあります。
体育館とグラウンド
千代福祉会夏祭り
【施設入所支援(夜間や休日(土曜・日曜・祝日)等)】利用定員 男子25名 女子25名 計50名
食事の様子
季節の楽しみ
清風園を利用するほとんどの方々は施設入所支援と生活介護の二つのサービスを受けています。
施設入所支援では、清風園が居住地(生活の場)となるため夜間や休日(土曜・日曜・祝日)等、リラックスできるように配慮しています。そのためにも健康を維持し快適な生活が送られるよう、個々に応じた支援や介助、相談及び助言をしています。
また楽しみのある生活が送られるよう、カラオケや散策(ウォ-キング)、絵画や陶芸など、希望を聴きながら、余暇を過ごしていただいています。
【生活介護9:30~15:30(月曜から金曜日、管理者が指定した日)】利用定員 55名
暖房設備のある浴室
毎月 協力歯科医の訪問診療
二つ目のサービスである生活介護は日中活動の場を提供しています。施設入所をしている方に加え、地域生活(主にグループホーム入居者)をしている方が通所しています。日常生活の支援ではそれぞれの個性や心身状態を十分に把握したうえで、必要なサービス(整容、食事、入浴、排せつ、保健衛生 等)を提供するとともに、生活全般の助言や相談等も行っています。
生活介護は二班あり、生産活動をする菌床椎茸栽培班と、機能訓練や創作活動、リハビリテーション等を提供するせせらぎ班に分かれ活動しています。
菌床椎茸栽培班
運搬作業の様子
菌床で育つ椎茸
収穫した椎茸
椎茸の栽培は平成23年まで原木(榾木)を使用していましたが、東日本大震災後は菌床(おが屑等の培地)栽培に切り替え、年間を通して収穫・販売しています。
所属している利用者の皆さんは収穫や仕分け・運搬・掃除など、それぞれに合った作業の役割があります。協力して栽培した椎茸が販売されることで、作る喜びと自信につなげられるようにしています。
収穫した椎茸は包装後『せんぷく椎茸』と名付け、『JA仙台 たなばたけ 高砂店』へ出荷するとともに、地域の方々などへ販売し好評を頂いております。
せせらぎ班
ウォーキング後の一休み
巧緻訓練の様子
生活支援を中心に機能訓練・創作活動・リハビリテーションなどを行ないながら、情緒の安定や身体機能の低下防止を図っています。
(機能訓練)
指先・手先などの巧緻(こうち)訓練として、ペグボードやピンチクリップを使った摘む動作や、ブロックやビーズに紐を通す訓練等をしています。また、体力の維持や向上を図るため、リズム体操やウォーキングなどに取り組んでいます。
(創作活動)
フェルトコースター
創作活動の様子
UVレジンストラップ
手先の器用な利用者の中には、ビーズやフェルト・紫外線硬化樹脂(UVレジン)を使ったアクセサリーや小物作りを得意とする方もおります。出来上がった小物はイベント等で販売し、意欲の向上を図っています。また、好きな絵を描いたり、貼り絵で季節に合う飾り物を作成したりと楽しみながら活動に参加できるようにしています。
(リハビリテーション)
理学療法士の指導によるリハビリ
理学療法士によるリハビリ
清風園の平均年齢は55歳を超え、高齢化が進むとともに身体機能の低下が著しい利用者が増えています。そのような方々には理学療法士(外部委託)が、身体状況の確認(評価)をしたうえで、個々に応じたリハビリテーションメニューを作成し、機能低下防止に努めています。
芸術文化活動
アトリエ内での制作の様子
アトリエポテトハウス
陶芸 釉薬掛け
正門を入るとすぐ左側には、絵画と陶芸の工房「アトリエぽてとはうす」があります。各事業所等から受講者を募り、月2回(土曜日)、外部講師の指導を受けながら制作に励んでいます。作品は『ピュア・ハーツ アート展』等に出展しています。
クラブ活動(踊クラブ「虹」)
踊りクラブの練習風景
クラブ員のTシャツ
ピュア・ハーツinせんだい 出演
千代福祉会では毎月、第2・第4水曜日の午後にクラブ活動をしています。清風園は「踊りクラブ」を担当し、各事業所から踊好きのメンバーが体育館に集合して楽しく活動しています。その成果を『ピュア・ハーツinせんだい』で披露しています。
職員の取り組み
①『朝掃除』
朝掃除の様子
棟内外の美化をしながら利用者との会話やふれあいを大切にしています。一日の始まりを大切にすることで心身の余裕が生まれ、より良い支援にもつながっています。
②『エンジョイマイライフ』
人気№1は「カラオケ」
楽しく紙芝居
夕食後は各々自由に余暇を過ごしていますが、横になり寝てしまう方も少なくありません。そんな方々を職員が自主的に誘い、カラオケや紙芝居、ゲーム等で楽しんでもらう活動を20年以上続けています。
③『一日一善運動』
『一日を大切に、利用者のため、職場のため、地域のため、皆のために一つでも善いことをする』ことで職員の意識改革を進めています。実施した内容をノートに記し、毎月振り返りをしながら、職場環境の向上を図っています。
年間の主な行事
利用者の意見や要望を取り入れ、より多くの社会体験と楽しみのある生活を送られることを目的に行事計画を立てています。
実施月 | 実 施 内 容 |
---|---|
4月 | 開園記念 |
7月 | 千代福祉会夏祭り |
9月 | 宿泊旅行・日帰り旅行 |
10月 | 芋煮会 |
11月 | ピュア・ハーツinせんだい |
12月 | クリスマス会 |
1月 | ピュア・ハーツ アート展 |
3月 | 活動報告会&任命式 |
千代福祉会夏祭り
スプリングバレーで芋煮会
班毎の外食会
支援施設の一日の流れと支援員の主な仕事の内容
時間 | 一日の流れ | 仕事(支援と介助)内容 |
---|---|---|
6:30 | 起床 着替え、トイレ 洗面、身辺整理 |
・起床の声掛けと着替えや寝具類片付けの確認と介助をします。 ・トイレに誘導したり、おむつ交換をします。 ・洗面の確認と介助、整髪や髭剃りなど身だしなみの確認をします。 |
7:30 | 朝食・服薬 | ・食堂までの誘導をします。 ・食事状況(食べ方や残食など)の確認をします。介助が必要な利用者には介助をします。 ・処方薬を間違いのないように服用してもらいます。職員が介助して確認します。 |
8:30 日勤職員出勤 | 利用者朝礼 職員朝礼・引継ぎ |
・朝礼を行う場所までの誘導をして部屋ごとに並んでもらいます。 ・挨拶の後、一日の予定を伝えます。 ・利用者朝礼の後は事務室で職員の朝礼と引継ぎを行います。前日夜勤者からの報告と当日の業務予定の確認をします。 |
9:00 | 生活支援 | ・洗面、歯磨き、髭剃り、身だしなみの確認と介助をします。 ・活動の準備をします。 |
9:30 夜勤職員退勤 | 午前の活動 | ・各活動班に分かれて活動します。 |
12:00 | 昼食・服薬 | ・朝食と同様です。 |
13:00 | 午後の活動 | ・各活動班に分かれて活動します。活動する場所や内容が午前と違う時はわかりやすく説明します。 |
15:30 夜勤職員出勤 | 一日の活動終了 | ・片付け、挨拶をして終了します。 ・事務室に戻り、活動日誌(利用者の活動状況)をPCで入力します。 |
17:00 | 終礼 職員引継ぎ |
・終礼を行う場所までの誘導をして部屋ごとに並んでもらいます。 ・挨拶の後、連絡事項などを伝えます。 ・利用者朝礼の後は事務室で職員の引継ぎを行います。活動班からの報告と明日の業務予定の確認をします。 |
17:30 日勤職員退勤 | ・引継ぎ後の時間は、担当の仕事や利用者との関りを持つようにしています。 | |
18:00 | 夕食・服薬 | ・朝食と同様です。 |
19:00 | 余暇支援 | ・着替えの準備確認をします。 ・必要な利用者の洗髪、洗体の介助をします。 ・着衣の確認と介助をします。 ・必要な利用者の洗濯の介助をします。 |
20:30 | 治療 | ・軟膏や点眼薬など、医師から指示の出ている治療を男女別に行います。 |
22:00 | 就寝 | ・寝具類準備の確認と介助をします。 ・寝る前のトイレ誘導やおむつ交換をします。 |
夜間 | ・1時間おきに各居室を回り利用者の睡眠状況を確認します。 ・必要な利用者にトイレ誘導やおむつ交換、体位変換をします。 |
※日勤、夜勤の他に早番や遅番の勤務もあります。
職員構成 | 計 | |||
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施設長 | 1 | 看護師 | 1 | 24(1) |
支援課長 | 1 | 栄養士 | 1 | |
支援主任 | 1 | 調理員 | 3 | |
支援副主任 | 2 | 事務員 | 1 | |
支援員 | 9 | パート調理員 | 1 | |
パート支援員 | 3 | 嘱託医 | (1) |
お問合せ先 | |
---|---|
電話 | 代表:022-394-5205 |
FAX | FAX:022-394-5204 |
(総務課) s.s.s@bz01.plala.or.jp (支援課)sf1987-seifu@shore.ocn.ne.jp |